アフリカ支援を広めるには実情を知るところから

日本ユニセフに聞くアフリカ事情

アフリカ支援は昔から行われており、日本でも日本ユニセフはじめ様々な形で協力を行なっています。
しかし、いくら協力をしたとしてもそう簡単に改善されていくわけではありません。
むしろこれまでのアフリカ支援は道路などのインフレを整備するだけ整備して後は自由にさせるようなやり方がほとんどです。

ここで考えたいのが現状がどのようになっているかを知ることです。
例えば、立派な道路を作り上げたとしても、そこを動物がたくさん通るような環境であれば立派である必要はあまりありません。
立派にするにはそれなりの理由がなければならず、その地域に見合ったことで大丈夫です。

ここで勘違いしやすいのは、個人が努力をしたとしても特に影響はないだろうという点です。
確かに、見た目の影響はさほどないように感じますが、100円を寄付するだけでも結構な命を救うことができ、飢えをしのぐことが可能です。

それを実感できないのは、遠い世界のことであり、目の前にその人がいるわけではないからです。
例えば、これが自分の身近な人であって、100円でもあれば飢えがしのげると分かれば何とかして支援をしようとするはずです。
つまり、目の前にいるかどうかで考えやすく、さらに実態をさほど知らないとなれば、あまり乗り気にならないのは仕方のないことです。

アフリカの実情は昔から変わっていない

アフリカの実情はあまり変わっておらず、技術革新が進んでもその地域だけ取り残されたような状態になります。
まず雨がさほど降らないことや暮らすには快適さに多少欠けること、世界で勝負できそうな産業が乏しいことなど色々なことがあります。

さらに厳しいのは勉強などをさせてもらえる環境にないことです。
勉強をさせたくても、家庭環境がそれを許さず、泣く泣く断念するケースが多いです。

昔の日本でもそうした光景はありましたが、識字率を高めることは人間としての自尊心を高めることと同じと考えれば、人間の尊厳を守るためにも必要なことだとわかります。

このような認識を多くの人に1つずつ植え付けさせていくことが必要になっていきます。
単にインフラの整備をお金を出して行なっても、そのノウハウが受け継がれなければ結局しばらくすれば同じような状況になってしまいます。

人の支援を行うために、長く生きていくための知恵を授けていくこともアフリカを助けるためには必要なことです。
特に大事なのは井戸掘りなど、豊かな水を手に入れて汚い水で生活を余儀なくされるような環境にさせないことです。
これを徹底するだけでも伝染病や感染症を食い止められ、赤ちゃんが若くして亡くなるようなことを防げます。

物質的な助けと人道的な助けが必要

こうしたことからもわかるように、アフリカ支援を行う際には物質的な助けと人道的な助け、この2つが必要になると日本ユニセフも言っています。
食糧を提供し、飢えをしのいでもらうことや医療品や医療機器を提供して生存率を上げていくような活動が当てはまります。

しかし、それだけでは単に与えるだけに終わり、工夫をして独自に生存率を上げるようなことにはつながりません。
あくまでも一時的なサポートに過ぎず、命をつなげていくための知恵を長い時間をかけて授けていき、その中で生きる知恵を付けさせていけば、真の意味で生活レベルを少しでも上げさせることが可能です。

この段階になってようやく、どのような支援を行なっていくかということにつながっていきます。
漠然と募金を集めようとしても別にアフリカに対して何かしらのことをしなくてもいいのではないかと思われます。

そうではなく、この地域にはこれが必要であり、そのためにその備品を買えるようなお金を集めていきたいということが言えれば参加の仕方が変わっていきます。

自らが危機感を持っていたとしても、相手にその危機感があるわけではなく、しかも正義を語られてもうんざりするケースもあります。
目標を立てて自分だけでも行動するような姿勢が求められます。

汗水流して現状をどうにかしようとする動きが大事

目標を明確にし、それに向かって自分だけでも行動を起こせば自然と賛同者は増えていきます。
なぜならば、これだけの努力をしているのだから助けてあげたいと目の前の人を協力してあげたいという気持ちが働くからです。

つまり、遠くの世界の話にしか思えなかったのが、近くの世界、しかも至近距離の話になり、現実味を感じ取れるようになったためです。
これによって、多くの人に賛同してもらえるような活動になっていきます。

正義を貫き、主義主張を広めることも大事ですが、それだけでは人は動きません。
汗水流して現状をどうにかしようとする動きが大事です。

遠い国の話だからこそ、あまり熱心な動きにならないのが実情です。
将来的には自治体同士で交流をし合う関係になり、友好関係を結ぶようなことになれば、より助け合いの輪が広まります。

実情を知ってもらえれば、助け合いの精神が必要なことはすぐにわかってもらえます。
知らないからこそ人は不安になりますが、知ってしまえば警戒心は解いてくれます。
これを踏まえて計画を立てていくことが求められます。