発展途上国のゴミ処理問題と日本の国が抱える新しい課題

井草実業が語るゴミの問題

ゴミは人類が生きる上で自然と生まれる物です。
大げさに言えば生き物もまた生存する上で確実に環境に負担をかけます。

人類は他の生物にはない科学力と技術力を持っています。
人口も100年前と比較すると地球規模で急増中です。

日本に限れば少子高齢化社会ですが、発展途上国では反対に人口の増加が社会問題となっています。
ごく普通に人が生活を営むだけでも食料と公共のインフラを整える地域の開発、社会を支えるエネルギーが不可欠です。

田畑を作る事は一見すると地球環境に優しい事に思われます。
ビルが立ち並ぶ都心部においては確かにそうです。

翻って元々森林や高原が広がる自然豊かな土地においては、むしろ真逆になります。
食料を確保するために田んぼや畑を新しく開拓すると、実は元々存在していた自然本来の姿を破壊します。
発展途上国では人口爆発が起きており、食料不足が喫緊の課題です。

田畑の開発も自然環境が破壊される

大量の食糧を安定的に生産するため広大な田畑が要ります。
新しく森林や高原を開拓して、トウモロコシやお米や豆類の生産地にすれば確かに食料自給率は大幅に向上しますが、一方で自然環境は破壊され、いたずらに草木を伐採した場合はそれが原因で洪水の被害が拡大したり、害虫や害獣が大量発生する等、豊かさを得る代わりに手痛い代償を受けます。

東南アジアの発展途上国は急速な勢いで都市化が進んでいます。
日本の国でも高度経済成長期というものが、かつて存在しました。

アジア諸国は今、急激に工業化と都市化を進めており、爆発的に増加した人口を養うために、物の大量生産を加速させています。
それ自体は大変素晴らしい事です。
今までは安定的に庶民に行き渡らなかった食料や家電製品、衣類や日用品が工業化による大量生産体制によって行き渡るようになりました。

発展途上国においてもゴミ処理問題が目立ってきている

一方で物の値段が急に安くなった結果、発展途上国においてもゴミ処理問題が目立ってきていると井草 実業は解説しています。

日本の高度経済成長期との違いは、そのスピードとバランスです。
日本の方は比較的緩やかに社会全体が工業化していきました。

その結果、確かに公害やゴミ処理問題は多発しましたが、国のリーダーシップと民間企業の努力が功を奏して、問題が顕在化した後はルールが厳格に適応され、また技術革新とモラル向上によって環境破壊の問題は解決しました。

一方でアジアの発展途上国は工業化と都市化に進めるにあたり、環境を意識した法整備を殆ど実践されていない実情です。
まだまだ豊かではない国民を抱える国にとって、ゴミ処理問題や地球温暖化対策などは、あまり優先的な課題ではなく、それよりも経済発展の方が最優先事項となっています。

近年のアジア諸国の発展は目覚ましいものがあり、日本の国が毎年1パーセント前後の経済成長を続けているのに対して、他のアジア諸国は二桁の成長率を見せています。

地球温暖化の問題やゴミ処理問題は人類が一丸となって取り組むべき課題

もちろん成熟した先進国と他の国々とでは違いが出て当然です。
しかし、地球温暖化の問題やゴミ処理問題は人類が一丸となって取り組むべき課題と言えます。
既に十分な都市化を果たしたアジア諸国については、先進国と同等の環境問題への法令遵守を求めるべきだ、との識者の声もあります。

他国に比べて環境問題の分野では世界をリードしているのが日本です。
実際に経済力が高い都市を複数抱えながらも、日本の国のリサイクル率は非常に高く、人々のモラルとマナー意識も高く、欧米諸国からは尊敬の視線を集めています。

ただ一方で近年懸念されているのが、ゴミの分別と処分費に関してです。

まず分別ですが、ゴミを正しくリサイクル上で素材別に区分する必要性は高いです。
ペットボトルと空き缶を同じゴミ箱に捨てるのはよくありません。

ただ地域によっては、一つの不用品を非常に細かく素材別に分別しなければ回収してもらず、ストレスを抱える市民が増えつつあります。
一昔前はリサイクル技術が低く、本当に細かく素材別に不用品を市民の手で一つ一つ丁寧に区分する必要がありました。

行き過ぎた分別のルールは返って非効率になっている?

ところが近年では技術革新によって、大まかな分類でも最終的にゴミの再生と再利用が可能になっており、専門家からは行き過ぎた分別のルールは返って非効率になっていると指摘されています。

加えて地域によっては家電製品や家具を捨てる際に非常に高い処分費が掛かるようになりました。
昭和の頃は特に処分費が不要だった物が、平成の今日では多額のコストが処分時に掛かるようになり、いけない事ですがそれが原因で不法投棄や町のゴミ屋敷が増加している、との声も大きいです。

処分費を逆転の発想で安くする事で、市民が正しく自治体のリサイクル運動に参加するようになったり、分別のハードルをあえて下げる事で、素材の回収率がアップしたり、現場スタッフの負担が減って、ゴミ処理問題が解決する等、合理的な形に変更すべき点は変更して然るべきです。

ルールは厳格に運用されるべきですが、それが現代社会の実情に適応していないようであれば、積極的に時代の変化に合わせて改正しなければいけません。ゴミ処理問題は人が生きていく限り、常に発生する社会問題です。